『マリオネットカンパニー』は、1999年5月20日にマイクロキャビンから発売されたPlayStation用育成シミュレーションゲーム。後にドリームキャスト版も発売され、ゲームアーカイブスでも配信された。

舞台は昭和40年代をベースにしたレトロな世界観に、少女型アンドロイド「マリオネット」が存在するという近未来的要素を融合させた独特の設定。主人公は、故障して捨てられていた女性型マリオネットを拾い、半年間共に暮らしながら修理・改造・育成を行うことになる。マリオネットは「心(ハート)」を持っているが、初期状態ではそれを認識できず、プレイヤーとの交流やパーツ換装を通じて感情や知識を学び、人間らしい変化を見せていく。

ゲームシステムは、スケジュール管理による育成と、パーツ製作・換装による性能強化が軸。パーツは「エレメント」を組み合わせて製作し、設計図を購入するか試行錯誤で完成させる。マリオネットの情緒的成長を示す「KIZUNA値」はパーツ性能にも左右され、より高性能なパーツを得るためには主人公自身の工学レベルを上げる必要がある。育成期間は10月1日から翌年3月末までの6か月間で、期間内の行動選択がエンディングに直結する。

グラフィックは当時の2Dキャラクターと3D背景を組み合わせ、パーツ換装時には内部構造まで描写されるこだわり仕様。BGMはレトロ感と近未来感を併せ持つ楽曲で構成され、キャラクターボイスも収録されている。