『ヴァンピール 吸血鬼伝説』は、19世紀末のヨーロッパを舞台に、吸血鬼となって人間を支配下に置くゴシックホラー・リアルタイムシミュレーション。1999年3月4日にアートディンクからPlayStationで発売されました。
一見すると耽美なアドベンチャーゲームのようですが、その実態はアートディンクらしい硬派な戦略シミュレーション(RTS)です。プレイヤーは美しき吸血鬼「クリストファ」となり、宿敵である悪の吸血鬼「デュラン」を倒すため、街の住人たちを自らの眷属(ノスフェラトゥ)に変えて勢力を拡大します。ゲームは「昼」と「夜」の2パートで構成されており、時間はリアルタイムで進行します。
「昼」は人間の紳士として振る舞い、住人たちと会話して親密度を上げたり、敵対するヴァンパイアハンターが設置した「ニンニク」や「十字架」を撤去したりして夜に備えます。「夜」になると本来の姿に戻り、親しくなった住人の寝室に忍び込んで吸血し、眷属へと変えます。ライバルのデュランも同様に勢力を拡大しているため、どちらがより早く街を支配できるかを競う陣取り合戦の側面を持っています。
本作はアートディンクのオリジナル作品ですが、世界観やキャラクター造形にはブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』や、映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』などのゴシックホラー作品からの強い影響が見られます。特に主人公のビジュアルや耽美な雰囲気は、90年代の吸血鬼ブームを反映しています。













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