『デバイスレイン(DEVICE REIGN)』は、1999年2月25日にメディアワークスからPlayStationおよびセガサターン向けに発売されたシミュレーションRPGで、開発はスターライトマリー、シナリオはスタジオオルフェ(千葉智宏・大草崇・白根秀樹)が担当しています。

物語は現代の東京を舞台に、私立藍仙高校に通う高校生・雲野十夜が、親友の柊誠志郎や転校生のカスミ・アインハルトとともに、謎の組織「ダイス」による陰謀に巻き込まれていくというSF色の強いストーリーです。カスミの持つ不思議な力を巡って、彼らは「オーギュメント」と呼ばれる武器を手に戦いに身を投じていきます。

ゲームはアドベンチャーパートと戦闘パートが交互に展開され、戦闘では「オーパス」と呼ばれる結晶体をオーギュメントに装着し、属性や配置によって技(カレイドフェノム)を発動させるという独自のシステムが採用されています。成長要素は敵を倒すことで得られるのではなく、オーパスを吸収させることでレベルアップするというユニークな仕様です。

また、各章の冒頭にはアニメーションデモが挿入され、主要イベントではフルボイス演出が行われるなど、演出面にも力が入っています。キャラクターデザインはmoo氏が担当し、声優陣には緑川光、関智一、川澄綾子、石田彰、井上喜久子など、豪華な顔ぶれが揃っています。

タイトルの「デバイスレイン」は、オーギュメントの使い手を指す言葉で、「道具を使う者」と「道具に使われる者」という二重の意味が込められており、物語のテーマ性を象徴しています。