『バトル昆虫伝』は、人間を嫌うようになった昆虫たちを正気に戻すため、少年が昆虫軍団を率いて戦うシミュレーションRPG。1999年1月21日にジャレコからPlayStationで発売されました。
プレイヤーは昆虫が大好きな小学4年生の主人公・斎正平となり、妖精リリーと共に「森羅町」で発生した異変を解決していきます。ゲームは町の人々と会話して情報を集める「アドベンチャーパート」と、将棋盤のようなグリッド状のフィールドでコマを進める「シミュレーションパート」を交互に繰り返して進行します。戦闘シーンに突入すると画面は3Dポリゴンに切り替わり、カブトムシやクワガタたちが「つの攻撃」や「とっしん」といった技を駆使してリアルな肉弾戦を繰り広げます。
本作の特筆すべき点は、アドベンチャーパートの会話だけでなく、システムメッセージに至るまで徹底された「フルボイス」仕様です。山口勝平やこおろぎさとみといった豪華声優陣を起用しており、小学生向けの牧歌的な世界観を賑やかに盛り上げます。また、PocketStationに対応しており、外出先でミニゲーム「むしむしレース」を遊んで味方昆虫のステータスを強化アイテムを入手できる連動機能を備えています。
本作はジャレコのオリジナル作品ですが、発売当時は「特製トレーディングカード」を同梱し、カードを集めて応募すると本物の「オオクワガタの幼虫(または成虫)」が当たるという、昆虫専門店と提携したユニークなキャンペーンが展開されていました。













コメントを追加