『バスランディング』シリーズは、専用のリール型コントローラー「つりコン」を使用し、自宅にいながら本格的なバスフィッシングを体験できる釣りシミュレーションゲームです。第1作は1999年1月14日に、第2作『バスランディング2』は2000年3月23日にアスキーからPlayStationで発売され、最終作となる第3作『バスランディング3』は2003年2月27日にサミーからPlayStation 2で発売されました。

本シリーズ最大の特徴は、徹底した「リアル志向」にあります。多くの釣りゲームが採用している「水中の魚が見える視点」を廃止し、プレイヤーは水面の波紋や音、そして手元の感触だけを頼りに魚を探ります。同梱または別売りの専用コントローラー「つりコン」は、リールを巻く重みや魚の引き(テンション)を内蔵モーターによる振動と抵抗で再現しており、本当に魚と格闘しているかのような疲労感と達成感を味わえます。

第1作ではティムコやエバーグリーンといった実在メーカーのルアーを収録し、その挙動を忠実に再現。第2作ではグラフィックの向上に加え、より精度の高い「つりコン2」が登場し、大会モードなどが強化されました。PS2で発売された第3作では、ハードの性能を活かした美しい水面描写に加え、初心者向けのタックル自動設定機能や2人対戦モードを導入し、間口を広げつつシリーズの集大成となりました。

本シリーズは、PCや周辺機器メーカーとしても知られたアスキーが、釣り具メーカーの協力を得て開発した本格派タイトルです。特に専用コントローラー「つりコン」の完成度は高く、現在でも釣りゲーマーの間で名機として語り継がれています。第3作のみ発売元がサミーへ変更されていますが、これは当時のアスキーのゲーム事業撤退・再編に伴うものです。

バスランディング (つりコン同梱版など)

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