『ザ・ネクスト・テトリス』およびその拡張版『ザ・ネクスト・テトリス・デラックス』は、伝統的なテトリスのルールに「分離」と「連鎖」の概念を導入し、新たな戦略性を提示した落ち物パズルゲーム。第1作が1999年1月7日に、追加要素を加えたデラックス版が同年12月16日に、共にビー・ピー・エス(BPS)からPlayStationで発売されました。

本作は、テトリスの生みの親であるアレクセイ・パジトノフ氏が在籍するBlue Planet Softwareが監修し、シリーズの正統進化を目指して開発されたタイトルです。最大の特徴は、複数の色のブロックが結合した「マルチミノ」の存在です。マルチミノは着地した際に、下に空間があれば結合部分が分離し、それぞれのブロックが隙間を埋めるように落下(カスケード)します。この性質を利用することで、意図的に穴を作ってブロックを落とし込み、連鎖的にラインを消去するという、従来のテトリスにはなかったダイナミックな戦術が可能となりました。

グラフィック面では、背景に流れる映像やブロックのエフェクトが3Dで描画され、スタイリッシュな雰囲気を演出しています。最初に発売された無印版に加え、約1年後にリリースされた『デラックス』では、新たなステージやモードが追加され、ゲームバランスの調整も行われました。対戦モードでは、ラインを消すことで相手のフィールドに「ガラクタ(お邪魔ブロック)」を送り込む駆け引きが熱く、分離と落下を計算に入れた大逆転が狙える点が魅力です。日本国内においてドリームキャスト版などは発売されておらず、PlayStation独自に進化したテトリスとして知られています。

本作を発売したビー・ピー・エス(BPS)は、かつて日本で最初にテトリスを移植・紹介したヘンク・ロジャース氏が設立した会社であり、テトリスブームの立役者として知られています。本作に導入された「分離して落ちるブロック」というアイデアは、後の『テトリス・ワールド』などにも形を変えて継承されました。テトリスの歴史や進化の過程に興味がある方には、その誕生から世界的ヒットに至るまでのドラマを描いたノンフィクション書籍などがおすすめです。

テトリス・エフェクト(テトリスの歴史を記した書籍)

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