『ルナティックドーン3』は、1998年12月17日にアートディンクより発売されたPlayStation用の自由度特化型アクションRPGです。PC向けに展開されていた『ルナティックドーン』シリーズのコンシューマ移植作であり、プレイヤーが自らの分身を作成し、目的もストーリーもない“人生そのもの”を体験するという、極めてユニークなゲームデザインが特徴です。

プレイヤーは、性別・年齢・職業・出身地などを自由に設定したキャラクターを操作し、世界各地の町やダンジョンを巡って冒険を繰り広げます。ゲームには明確なストーリーやエンディングが存在せず、依頼を受けて報酬を得たり、モンスターを討伐したり、結婚して子を残したり、犯罪に手を染めたりと、すべてがプレイヤーの選択次第。寿命の概念もあり、死後は子どもに引き継いでプレイを続けることも可能です。

戦闘はリアルタイム制で、武器の素振りによって経験値を得る「鍛錬」システムや、ランダム生成されるダンジョン、他世界への移動を可能にする「リンクゲート」など、当時としては破格の自由度と中毒性を備えています。街の住人もそれぞれに生活サイクルを持ち、仲間にしたり、結婚したり、敵対したりと、NPCとの関係性がゲームプレイに大きく影響する点も魅力です。