『ウィザーズハーモニー R』は、1998年にアークシステムワークスからPlayStation向けに発売された育成型アドベンチャーゲームです。本作は『ウィザーズハーモニー』シリーズの第3作にあたり、前作までの世界観とキャラクターを引き継ぎつつ、演出やシステム面に改良が加えられています。

プレイヤーは、魔法学園「スキル＆ウィズダム」に所属するクラブ「ウィザーズアカデミー」のマスターであるルーファス・クローウンとして、クラブ存続のために新たな部員を勧誘し、育成しながら学園生活を送る役割を担います。物語は、前任者の問題行動によって崩壊寸前となったクラブを再建するという設定から始まります。

システム・機能としては、1週間単位のスケジュール管理によって、部員の育成や交流を行います。各キャラクターには魔法技能や親密度などのパラメータが設定されており、育成効率は相性やスケジュールの組み方によって変化します。また、週末には自由行動パートがあり、街での交流やイベント発生が可能です。

進行形式は、育成パートとアドベンチャーパートが交互に展開される構成です。育成の成果は定期的に行われる魔法検定試験に反映され、一定の成績を収めなければゲームオーバーとなる場合もあります。イベントの成否によってエンディングが分岐するため、選択の積み重ねが重要です。

UI・画面構成は、2Dグラフィックを中心とした構成で、キャラクターの立ち絵とテキストウィンドウによる会話形式が採用されています。ステータス画面では部員の能力や相性が視覚的に確認でき、育成方針の調整が容易です。

攻略性・リプレイ性は高く、部員の組み合わせや育成方針によってイベントの発生条件が変化します。複数のキャラクターに個別エンディングが用意されており、周回プレイによって異なる展開を楽しむことができます。また、相性や育成効率の最適化を追求することで、戦略的なプレイが可能です。