『蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史』のPlayStation版は、1998年9月17日に光栄(現・コーエーテクモゲームス)から発売された歴史シミュレーションゲームで、シリーズ第3作にあたるPC版の移植作品です。チンギス・ハーンの生涯とモンゴル帝国の興亡を描き、ユーラシア大陸の統一を目指します。
本作では、プレイヤーがモンゴル族の族長となり、外交・戦争・内政・後継者育成を通じて勢力を拡大していきます。ターン制のストラテジー形式で進行し、文化圏や気候の概念が導入されたことで、地域ごとの戦略性が強化されています。能力値は数値ではなくA〜Eのランクで表示され、軍師に相当する政治顧問の存在や直轄地の廃止など、前作からのシステム刷新が図られています。
シリーズの名物「オルド」では、后との関係構築が重要となり、口説き文句の選択によって世継ぎの能力や性格が変化します。PlayStation版ではグラフィックやUIが家庭用向けに調整され、CD-ROMメディアによる音楽演出も強化されています。日本編シナリオ「頼朝・清盛の野望」も収録されており、武士・騎士・戦象部隊など文化色豊かなユニットが登場します。













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