『ナビット』(NAVIT)は、プレイヤーが交通管制官となって都市の慢性的な交通渋滞を解消していく、ユニークな交通渋滞解消シミュレーションゲーム。1998年9月3日にアートディンクからPlayStationで発売されました。
本作のベースとなっているのは、経営シミュレーションの名手であるマスターピースが制作したPCゲーム『トラフィック・コンフュージョンII』です。プレイヤーに課せられた任務は、マップ上の道路を行き交う車両の流れをコントロールし、スムーズな交通社会を実現すること。具体的には、交差点の信号機の切り替わりタイミング(サイクル)を調整したり、一方通行や進入禁止といった標識を設置したりして、車の流れを誘導します。時にはスピード違反を取り締まるオービスを設置して資金を稼ぐといった、警察的な側面も持ち合わせています。
一見すると地味な作業に見えますが、ひとつの信号機の設定を変えるだけで、驚くほどスムーズに車が流れ出したり、逆に大渋滞を引き起こして街がパニックに陥ったりと、バタフライエフェクト的な変化が楽しめるのが特徴です。マップをクリアしてポイントを貯めれば昇進でき、最終的には「交通管制大臣」の座を目指すことになります。ナビゲーター役として「ナビットくん」が登場し、声優の夏樹リオ氏がアシスタントボイスを担当するなど、PC版よりも親しみやすい演出が強化されています。
本作の移植元となったのは、マスターピースが開発したパソコン用ソフト『トラフィック・コンフュージョン』シリーズです。マスターピースといえば『ザ・コンビニ』や『ザ・ファミレス』といった店舗経営シミュレーションで有名ですが、本作のような「交通流の管理」というマニアックなテーマにおいても、数値管理と視覚的な変化を連動させる手腕を発揮していました。アートディンクによるPS版への移植に際し、タイトルが『NAVIT』と改められ、よりコンシューマー向けに遊びやすく調整されています。













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