『ALIVE』は、『クロックタワー』シリーズの生みの親として知られるゲームクリエイター・河野一二三氏が脚本・監督を務めた、PlayStationオリジナルの「シネマティック・ライブ・アドベンチャー」。1998年8月6日にジェネラル・エンタテイメントから発売されました。
本作のコンセプトは「プレイする映画」であり、背景はほぼ全編にわたって実写映像(ムービー)が使用されています。プレイヤーは、何者かによって閉鎖された無人の街で目覚めた記憶喪失の青年となり、偶然出会った少女「アキコ」と共に、襲い来る武装集団からの逃亡を図ります。
特筆すべきは、単なるムービーゲーではなく、再生される映像の中でキャラクターをリアルタイムに操作できる「シネマアクティブ」システムです。画面奥へ走ったり、物陰に隠れたりといったアクションが可能で、その場その場の判断が生死を分けます。
また、パートナーとなるアキコは独自のAIで感情を持っており、プレイヤーの行動によって好感度が変化します。危険な状況で彼女を守れば信頼され、逆に身勝手な行動をとれば軽蔑されるなど、彼女との関係性がエンディングにも影響を与えます。主題歌には吉田美奈子氏を起用し、音楽監督をムーンライダースの岡田徹氏が務めるなど、サウンド面でも映画的なクオリティを追求した、野心的なサスペンス大作です。
【監督:河野一二三(こうの ひふみ)について】
河野一二三氏は、ヒューマン株式会社を経て現在はヌードメーカーの代表を務めるゲームクリエイターです。代表作『クロックタワー』で「無力な主人公が逃げ惑うホラー」というジャンルを確立しました。本作『ALIVE』でも、得体の知れない敵に追われる恐怖と、映画的な演出手法へのこだわりが色濃く反映されています。後に『鉄騎』や『NightCry』などの話題作も手掛けています。













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