『メリーメント・キャリング・キャラバン』は、未開拓の惑星を旅する貿易商となり、交易と娘の育成を行うシミュレーションゲーム。1998年8月6日にimadio(イマジニア関連会社)からPlayStationで発売されました。
『メルティランサー』シリーズで知られる制作会社「テンキー」が企画・開発を担当しています。舞台となるのは、植民地惑星グラント。プレイヤーは武装ホバーカーゴ(輸送車両)を駆るキャラバンのリーダー「ディケンズ・フォード」となり、各地の街で特産品を売買したり、宇宙船からの依頼をこなしたりして資金を稼ぎます。フィールドには盗賊が出現することもあり、カーゴに搭載した武器や護衛ユニットを使って撃退するタクティカルバトルが発生します。
交易と並行して行われるのが、同乗している4人の娘たちの「育成」です。長女クレアをはじめとする個性的な娘たちと、移動中のキャンプや街でのイベントを通じてコミュニケーションを取り、彼女たちの能力を伸ばしていきます。10ヶ月という期限の中で、どれだけ資産を増やせたか、そして娘たちがどのような進路(就職、結婚、自立など)を選んだかによって、エンディングが多岐に分岐する「親父シミュレーション」としての側面を持っています。
本作の開発元であるテンキーは、90年代に『メルティランサー』等のSF美少女ゲームで人気を博したクリエイター集団です。本作でもその手腕は発揮されており、4人の娘たちのキャラクターデザインや、吉田愛理、前田このみといった声優陣による演技が物語を彩ります。













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