『まわってムーチョ!』は、足元の地面を回転させて道を作り出すユニークなパズルアクションゲーム。1998年6月25日に東北新社からPlayStationで発売されました。
映像製作会社として知られる東北新社が手掛けた数少ない家庭用ゲームソフトの一つです。プレイヤーは主人公「パンチョ」をはじめとするキャラクターを操作し、魔王にさらわれた王女を救出するため冒険します。本作の肝となるのは「回転」システムです。フィールド上の床はすべてブロックで構成されており、ボタンを押すとプレイヤーの周囲にあるブロックが90度回転します。このギミックを使って途切れた道を繋いだり、行き止まりを解消したりしながら、ステージ内に散らばる「天使」を制限時間内に集めてゴールを目指します。
アクション要素もあり、迫りくる敵に対しては回転アタックやジャンプで応戦します。使用するキャラクターによって攻撃範囲や移動速度が異なり、初心者向けの「パンチョ」から、攻撃の出が遅くテクニカルな「ミミン」まで、プレイスタイルに合わせたキャラ選択が可能です。また、画面分割による2人対戦モードも搭載しており、相手の足場を回転させて妨害し合う白熱の対戦が楽しめます。
本作はオリジナル作品ですが、その「バラバラの道をつなぎ合わせてルートを作る」というゲーム性は、古くからあるスライディングパズルや、ボードゲームの名作『チクタクバンバン』や『水道管ゲーム』に通じる面白さを持っています。













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