『クロックタワーゴーストヘッド』は、1998年03月12日にヒューマンから発売されたPlayStation対応のホラーアドベンチャー。名作『クロックタワー』シリーズのシステムを継承しつつ、舞台を現代の日本へと移した外伝的作品です。
本作の主人公は、女子高生の「御堂島優(みどうしま ゆう)」。彼女は、恐怖を感じたり生命の危機に瀕したりすると、自身の内側に潜む冷酷な男性人格「翔(しょう)」が覚醒するという特異体質を持っています。プレイヤーは、気弱で逃げることしかできない「優」と、拳銃などの武器を扱える攻撃的な「翔」という二つの人格を状況に応じて使い分けながら、呪われた家系にまつわる奇怪な事件の謎を解き明かしていきます。
システム面では、人格の交代を制御するアイテム「ミコシサマ(お守り)」の存在が攻略の鍵を握ります。お守りを持っている状態では「優」、特定の場所に置いて手放すと「翔」へと変化するため、どちらの人格で行動するかによってイベントの展開や入手できる情報が変化します。敵として登場するのは、シリーズおなじみのシザーマンではなく、不気味な笑い声と共に包丁を振り回す少女や、般若の面をつけた殺人鬼「才堂(さいどう)」など、日本的な土着ホラー要素を色濃く反映したクリーチャーたちがプレイヤーを追い詰めます。
『クロックタワーゴーストヘッド』は、1995年にスーパーファミコンで発売された『クロックタワー』を原点とするシリーズの派生作品です。閉鎖空間で無力な少女が殺人鬼から逃げ回るという「クリック&ポイント」形式のシステムを踏襲しています。












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