『EGG(エッグ)』は、不思議な物体「エッグ」を転がして大地に文明を築き、領土を争う対戦型アクションパズルゲーム。1998年2月19日に東芝EMIからPlayStationで発売されました。

プレイヤーはフィールド上で「エッグ」と呼ばれるタマゴ型のユニットを操作し、転がして移動させます。エッグが通った軌跡は自分の「領土」となり、そこには自動的に家が建ち、文明が発展していきます。最終的に相手の「ボスエッグ」を倒すか、制限時間内に最も広い領土を持っていたプレイヤーが勝利となります。単純な陣取り合戦に見えますが、エッグを敵にぶつけて攻撃したり、地形を利用して跳ね返らせたりといったアクション要素が強く、ビリヤードとシミュレーションゲームを融合させたような独特のプレイ感が特徴です。

ゲームモードは、様々な課題をクリアしていく1人用の「ミッションモード」と、最大4人まで参加可能な「VSモード」を搭載しています。特に多人数対戦では、互いの領土を塗り替え合う激しい攻防や、予測不能なエッグの挙動によるハプニングが頻発し、パーティゲームとして高いポテンシャルを秘めています。後にハムスターの廉価版シリーズ「Major Wave」からも再販され、手軽に遊べる対戦ツールとして親しまれました。

本作は東芝EMIがPlayStation参入期にリリースしたオリジナル作品です。同社は音楽メーカーとして知られていますが、90年代には『マスター・オブ・モンスターズ』の移植や本作のような独創的なゲームソフトも数多く手掛けていました。

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