『ウルトラマン Fighting Evolution』は、ウルトラシリーズを題材とした3D対戦格闘ゲームであり、後に続く「Fighting Evolution」シリーズの第1作です。プレイヤーはウルトラマンや怪獣を操作し、1対1の格闘バトルを繰り広げます。ゲームは『バーチャファイター』や『鉄拳』に類似した基本操作を採用しており、パンチ・キック・ガード・軸移動などの要素が含まれています。必殺技は各キャラクターに1種類ずつ設定されており、発動には複数ボタンの同時押しが必要です。

登場キャラクターはウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンタロウなどのヒーローに加え、バルタン星人、ダダ、エレキング、メトロン星人、キングジョーなどの怪獣が参戦します。隠しキャラクターとしてゴモラ、ゼットン、エースキラー、マグマ星人も登場します。各キャラクターには固有のステージが用意されており、原作のBGMや効果音が再現されています。ウルトラマンの体力が減るとカラータイマーが点滅するなど、演出面でも原作への配慮が見られます。

ゲームモードはバトルモード、サバイバルモード、VSモード、プラクティスモードが搭載されており、ストーリーモードや個別エンディングは存在しません。バトルモードでは全キャラクターと順番に戦い、クリアすることで隠しキャラが解禁されます。操作性や技のバリエーションには制限があり、必殺技の発動には隙が大きく、実戦での使用は困難です。後のシリーズ作品ではこれらの仕様が改良され、より戦略的なゲーム性が実現されています。