『ワールド・ネバーランド 〜オルルド王国物語〜』は、コンピュータの中に構築された架空の王国で、一人の住人として自由な人生を送る架空世界体験シミュレーション。1997年10月23日にリバーヒルソフトからPlayStationで発売されました。

本作は、倒すべき魔王も救うべき姫も存在しない、完全な自由度が保証された生活シミュレーションゲームです。プレイヤーは平和な王国「オルルド」を訪れた旅人となり、国民として定住権を得て、仕事、武術、恋愛、そして子育てといった日々の営みを体験します。王国には約100人のNPC(ノンプレイヤーキャラクター)が生活しており、彼らは独自の性格や人間関係、スケジュールに基づいて自律的に行動しています。プレイヤーはその社会の一員となり、誰と友だちになるか、どの仕事(農場管理や鉱山採掘など)に就くか、あるいは武術大会「オルグリーグ」で優勝を目指すかなど、すべての行動を自分で決定します。

最大の特徴は、プレイヤーキャラクターが年老いた際、自分の子供に操作権を移してプレイを継続できる「引き継ぎシステム」です。これにより、親から子へ、子から孫へと世代を超えて一族の歴史を紡いでいくことが可能です。移動システムには、目的地を指定すると自動でキャラクターが移動する「オート移動」が採用されており、広大な王国をストレスなく散策できます。3Dプリレンダリングで描かれた温かみのある背景と、2Dドット絵のキャラクターが織りなす牧歌的な世界観は、多くのプレイヤーに「もう一つの人生」を提供しました。

本作の開発元であるリバーヒルソフトは、『J.B.ハロルド』シリーズなどのアドベンチャーゲームで知られる福岡のメーカーでしたが、本作のヒットによりシミュレーションゲームの分野でも高い評価を得ました。後にドリームキャストなどで続編『プルト共和国物語』などが発売され、現在はアルティ社が版権を管理し、スマートフォンやNintendo Switch向けに最新作『エルネア王国の日々』が展開されています。シリーズの原点であるオルルド王国の詳細なデータや世界観を知るには、当時の攻略本やファンブックが優れた資料となります。

ワールド・ネバーランド 公式ガイドブック・関連書籍

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