『トリプルプレー98』は、1997年9月25日にエレクトロニック・アーツ・ビクターからPlayStation向けに発売された、MLB(メジャーリーグベースボール)を題材としたリアル系野球ゲームです。EA SPORTSが手がける『Triple Play Baseball』シリーズの日本語ローカライズ版であり、当時のMLB公式ライセンスを取得していたため、実在の30球団と選手が実名で登場します。
本作は、3Dポリゴングラフィックによって選手や球場を再現し、臨場感のある演出が特徴です。シーズンモードやエキシビション、ホームランダービー、練習モードなど多彩なモードを搭載し、さらに「クリエイトモード」ではオリジナル選手の作成も可能でした。操作性はややクセがあるものの、投打守すべてにおいて細かな駆け引きが楽しめる設計で、特に打撃時のカメラワークや実況演出は当時としては高い評価を受けました。
日本語版では、メニューや選手名表記がローカライズされており、MLBに馴染みのないプレイヤーでも比較的入りやすい構成になっています。ただし、実況音声は英語のままで、アメリカのテレビ中継の雰囲気をそのまま味わえる点も魅力のひとつです。
コメントを追加