『サウンドノベルツクール2』は、アスキーより発売されたサウンドノベル制作専用ソフトで、前作『サウンドノベルツクール』の続編にあたります。本作はPlayStationおよびセガサターン向けに展開され、より高性能なハードを活かした実写背景やアニメ調の立ち絵など、表現力の向上が図られました。ユーザーはテキスト、画像、音楽、効果音、演出を組み合わせて、自由に分岐型のノベルゲームを制作できます。

本作では選択肢による分岐や暗号入力によるイベント分岐など、前作よりも複雑な構造のゲーム制作が可能となりました。また、TBSラジオ『伊集院光 深夜の馬鹿力』との連動企画によるサンプルゲーム「卒業証書」や「ユキピーの最短で三分、ヘタすりゃ三世紀クッキング」など、4種類のサンプルゲームが収録されており、制作の参考としても活用できます。

ただし、文字入力はコントローラーによる手動入力が基本で、漢字変換やキーボード入力には非対応という制約がありました。また、音楽ツクールシリーズとの連携により、外部で作成したBGMを取り込むことも可能です。シリーズとしては本作が最後のナンバリングタイトルとなり、以降は他ジャンルのツクールに統合される形となりました。