『機動戦士ガンダム PERFECT ONE YEAR WAR』は、1997年7月31日にバンダイからPlayStation向けに発売されたシミュレーションゲームです。開発はベックが担当し、アニメ『機動戦士ガンダム』の一年戦争を忠実に再現することを目的とした作品で、原作の名場面を多数のイベントやムービーで体験できる構成となっています。

ゲームモードは3種類あり、原作の流れに沿って進行する「オリジナルモード」、プレイヤーの選択によって歴史が分岐する「パラレルモード」、育成した部隊で対戦が可能な「コンプリートモード」が用意されています。特にオリジナルモードでは、アニメの演出を再現したCGムービーや戦闘デモが多数挿入され、アムロとシャアの因縁やミハルの死、ビグ・ザム戦などが印象的に描かれます。

システム面では、行動力によってユニットの行動順が決まる擬似リアルタイム制を採用しており、パイロットの熟練度や成長によって戦局が大きく変化します。また、ガンダムのAパーツ・Bパーツによる空中換装や、ホワイトベース甲板上でのユニット配置など、原作再現にこだわった演出も多数盛り込まれています。

登場ユニットはTV版『機動戦士ガンダム』を中心に、MSVや『0083』などからも一部参戦。ジョブ・ジョンやミハル、ククルス・ドアンといった脇役キャラも操作可能で、ファンにはたまらない仕様となっています。戦闘は3Dポリゴンによる演出付きで展開され、各キャラには専用のボイスも収録されています。