『ハームフルパーク』は、狂気の科学者によって改造された遊園地を取り戻すために戦う、コミカルでシュールな横スクロールシューティング。1997年2月14日にスカイ・シンク・システムからPlayStationで発売されました。
本作は、後にIT企業として発展するスカイ・シンク・システム(現・Sky株式会社)が手掛けた数少ない家庭用ゲームソフトの一つです。物語は、平和な遊園地「ハートフルパーク」が、悪の科学者Dr.テキーラによって軍事要塞「ハームフルパーク」へと改造されてしまうところから始まります。同僚の博士の娘である姉妹、レスカとレモネは、空飛ぶバイク型マシンに乗り込み、アトラクションが兵器と化した園内へと突入します。本作最大の特徴は、状況に応じて瞬時に切り替え可能な4種類のユニークな武器です。連射性能に優れた「ポテト」、貫通力のある「アイス」、広範囲を攻撃する「パイ」、敵を追尾する「ゼリー」といった、遊園地らしいモチーフの武装を使い分ける戦略性が求められます。
グラフィックはPlayStation初期の作品ながら、極めて緻密な2Dドット絵で描かれており、背景の細部まで書き込まれたアニメーションや、巨大なボスキャラクターの滑らかな動きが高く評価されています。また、シューティングゲームとしては難易度が低めに設定されており、何度でもコンティニューが可能なため、初心者でもエンディングまで到達しやすいバランスとなっています。本編以外にも、「パンクボール」「スカイサーキット」「タンクバトル」という3種類の対戦用ミニゲームが収録されており、最大4人でのマルチプレイに対応している点も特徴です。出荷本数が少なく、その完成度の高さから現在ではプレミアソフトとして知られています。
本作の開発元であるスカイ・シンク・システムは、本作発売後にゲーム事業から撤退し、現在は業務系システム開発などで知られる大手IT企業「Sky株式会社」として存続しています。本作のような「職人技のドット絵」や「90年代シューティングの熱気」に関心のある方には、当時の名作群を網羅した専門誌やカタログ本が、その歴史的背景を知るための良き資料となります。













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