『厄痛〜呪いのゲーム〜』は、1997年2月7日にアイディアファクトリーよりPlayStation向けに発売されたホラーアドベンチャーゲーム。本作は、ホラー漫画界の巨匠・日野日出志氏を監修およびクリーチャーデザインに迎え、実写取り込み映像と3DCGを融合させた独特のビジュアルで描かれる「厄」シリーズの第2弾作品です。
物語の舞台は、前作の惨劇から生き残った者たちが集うゲーム制作会社。社長の怪死事件を発端に、アルバイトの主人公たちが開発中のゲームソフト『厄』に隠された呪いと、現実世界を浸食する恐怖に立ち向かうメタフィクション的なストーリーが展開されます。
システム面では、複数の登場人物の視点を切り替えながら物語を読み進める「ザッピングシステム」を搭載しており、それぞれの行動が互いに影響し合いながら真相へと近づいていきます。実写キャストによる過剰な演技や、トラウマ級の不気味なモンスターデザイン、そして随所に挿入されるシュールな演出が、他にはないカルト的な恐怖体験を生み出しています。
原作となる『厄 友情談疑(やく ゆうじょうゆうぎ)』は、1996年にアイディアファクトリーよりPlayStation用ソフトとして発売されたホラーアドベンチャーゲームです。同社の参入第1弾タイトルであり、実写取り込みを用いた不気味なグラフィックと、救いのない陰鬱なシナリオで「伝説の怪作」として知られています。本作『厄痛』はその直接の続編にあたり、前作の生存者が登場するなどストーリー上の繋がりを持っています。












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