『バーニング ロード』は、青空の下で豪快なドリフトを決めながらトップを目指す、アーケードスタイルの3Dレーシングゲーム。1997年1月31日にビック東海からPlayStationで発売されました。
本作は、フランスのデベロッパー「Toka」が開発した作品であり、セガの名作『デイトナUSA』を彷彿とさせる鮮やかな色彩とゲーム性が特徴です。収録コースは「WOODS(森林)」「CITY(市街地)」「SNOW(雪山)」の3種類のみとシンプルですが、それぞれが変化に富んだレイアウトを持っており、逆走コースやミラーコースも選択可能です。使用できる車種は、ストックカー風のマシンやモンスタートラックなど個性的な全4台(隠し含む)。操作感覚はリアル志向ではなく完全なアーケード挙動で、コーナー手前でブレーキを踏みハンドルを切るだけで、誰でも簡単に超高速のパワー・スライド(ドリフト)を楽しむことができます。
特筆すべきは、PlayStation初期の作品としては極めて高品質なグラフィックとサウンドです。秒間30フレームで滑らかに描画される路面や背景、そしてレースの高揚感を煽るボーカル入りのロックやユーロビート調のBGMは、多くのプレイヤーに強烈な印象を残しました。また、画面分割による2人対戦や、通信ケーブルを使用した対戦にも対応しています。「PlayStation版デイトナUSA」と揶揄されることもありますが、その完成度は決して模倣品の一言では片づけられない水準に達しており、手軽に爽快感を味わえる良質なレースゲームとして評価されています。
本作を開発したフランスの「Toka」は、後に『ソウルキャリバー』のドリームキャスト版移植などを手掛けるなど、高い技術力を持ったスタジオでした。日本での発売元であるビック東海(現・TOKAIコミュニケーションズ)は、ケーブルテレビ事業などを主力とする企業ですが、ファミコン時代から『ゴルゴ13』や『バトルマニア』といった個性的なゲームソフトを数多く送り出していたメーカーです。本作のような「知る人ぞ知る名作」も含め、膨大なPSソフトの歴史を振り返りたい方には、以下の書籍が資料として最適です。













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