『トゥルー・ラブストーリー』は、1996年12月13日にアスキーからPlayStation向けに発売された恋愛シミュレーションゲームです。ジャンルは「恋愛ゲーム」で、開発はビッツラボラトリーが担当。ギャルゲーブームの最中に登場し、後のシリーズ展開の礎を築いた第1作です。

物語は、親の転勤により転校が決まった主人公が、残された1ヶ月間で恋人を作ることを目指す青春ストーリー。舞台は高校で、日常生活の中でヒロインたちと会話を重ね、好感度を上げながら告白のタイミングを探っていきます。プレイヤーは自分の名前やステータス、季節を設定し、限られた時間の中で誰とどのような関係を築くかを選択していきます。

本作の特徴は、地味ながらも現実味のある日常描写と、ヒロインとの距離感を丁寧に描いた会話システム。声優陣には菊池志穂や丹下桜など、当時人気の高かった面々が参加しており、キャラクターの魅力を引き立てています。発売当初は『ときめきメモリアル』の二番煎じと見られていたものの、独自の作風が評価され、シリーズ化へとつながりました。