『ファーストクイーン4 〜バルシア戦記〜』は、1996年にPlayStation向けに発売された『ファーストクイーン』シリーズ第4作目です。シリーズ時系列では『III』の20年後、『I』の数百年前にあたる物語が描かれ、魔法国家バルシアの暴政に抗う南部諸国の戦いが展開されます。PC-98版をベースに、家庭用機向けに操作性やグラフィックが調整されました。2004年にはWindows対応の完全版が発売され、2020年代にはファンによる攻略Wikiや資料整理が継続されています。
プレイヤーは、魔法国家バルシアの暴政に立ち向かう南部カリオン王国の王アレスとして、仲間を集めながら戦乱の大陸ログレスを駆け巡ります。戦闘はリアルタイムで進行し、最大18人の部隊を編成して敵軍とぶつかります。たとえば、召喚魔法で精霊を呼び出して敵を包囲したり、外交コマンドで敵部隊を懐柔することで戦力を拡充することができます。
部隊編成では、戦士、魔法使い、騎士、吟遊詩人など多彩な職業のキャラクターを組み合わせ、戦術に応じた編成を行います。そのため、プレイヤーは地形や敵の編成を見極めながら、部隊の配置や行動を細かく調整します。こうして、アレス王は囚われの身から解放され、ガイア大陸からの支援軍と合流しながら反撃を開始します。
やがて、プレイヤーはバルシア城の人体実験施設や、魔法兵器を操る敵将ジャニールとの決戦に挑みます。戦闘では、雷撃魔法や召喚獣による広範囲攻撃が鍵となり、部隊の疲労度や魔法のクールタイムを管理しながら戦況を切り開きます。こうして、プレイヤーはログレス全土を巡り、仲間との絆を深めながら、邪悪な魔法国家に終止符を打つための戦いを続けます。
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