1996年、加賀テックより発売された『actua SOCCER』は、モーションキャプチャ技術を駆使した本格3Dサッカーゲームとして登場しました。当時としては革新的な選手の立体表現と、実況・観客音声を組み合わせた臨場感のある演出が話題を呼び、リアル志向のサッカーゲームの先駆けとして注目を集めました。

プレイヤーは世界44カ国の代表チームから好きな国を選び、ワールドカップやリーグ戦に挑戦します。試合中は多彩なカメラアングルを自由に切り替えられ、リプレイモードでプレイを振り返ることも可能。選手の動きは実在選手のモーションを元に再現されており、パスやシュートのタイミング、ポジショニングの妙が勝敗を左右します。操作性はやや独特ながら、慣れると戦術の幅が広がり、試合展開に深みが生まれます。

PlayStation版では、当時のハード性能を活かした3D描写と音響演出が融合し、家庭用機でのリアルサッカー体験を実現しました。後の『Club Edition』へと続くシリーズの礎として、欧州を中心に高い評価を受け、リアル系サッカーゲームの流れを築いた一作です。

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