『プレイスタジアム』は、1996年4月12日にバンプレストからPlayStation向けに発売された、同機初のフルポリゴン野球ゲームです。12球団の実名選手が登場し、当時としては珍しいリアル頭身のポリゴン選手による試合演出が話題となりました。視点は捕手視点の投打と、見下ろし型の守備画面を切り替えられる構成で、ズームレベルもLOW・MIDDLE・HIGHの3段階から選択可能でした。
ゲーム内容は『実況パワフルプロ野球』に近い操作系を採用しており、投球・打撃ともにシンプルなボタン操作で進行します。打撃には通常スイングとアッパースイングの2種類があり、守備操作はパワプロ式とファミスタ式の切り替えが可能でした。ただし、守備時のレスポンスやベースカバーのAIには難があり、特に外野フライの処理や内野ゴロの対応には不満の声も多く見られました。
選手データは1995年シーズン終了時点のもので、球場名は架空ながらも雰囲気は再現されています。また、12億円の予算内で好きな選手を集めてオリジナルチームを作る「チームエディットモード」も搭載されており、後のシリーズでも定番となる要素でした。
グラフィック面では、リアル頭身のポリゴン選手が特徴的でしたが、関節のつなぎ目が目立つなど、当時の技術的制約も感じられる作りでした。それでも、PlayStation初期における意欲作として一定の評価を受け、続編『プレイスタジアム2』(1997年)、『プレイスタジアム3』(1998年)、『プレイスタジアム4』(1999年)へとシリーズ展開されていきます。
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