『Solatorobo それからCODAへ』は、2010年10月28日にバンダイナムコゲームスよりニンテンドーDS向けに発売されたアクションRPGであり、開発はサイバーコネクトツーが担当した。『テイルコンチェルト』に続く「リトルテイルブロンクス」シリーズの第2作にあたり、獣人たちが暮らす浮遊大陸を舞台に、空とロボと記憶をめぐる壮大な物語が描かれる。
物語は、イヌヒトの少年レッド・サハランが、妹ショコラと共にハンターとして依頼をこなす日々の中で、ネコヒトの少女エルと出会い、世界の命運を左右する「メダリオン」と「ティタノマキナ」を巡る戦いに巻き込まれていくという構成である。物語は第1部と第2部に分かれており、前半ではラーレスの封印を巡る冒険、後半ではハイブリッドと呼ばれる存在や「プロジェクトCODA」の真相に迫る展開が描かれる。
ゲームシステムは、レッドが搭乗するロボ「ダハーカ」を操作するロボアクションと、ロボから降りて行動するヒトアクションを切り替えながら進行する構成となっており、敵を掴んで投げる、仕掛けを解く、空中戦を行うなど多彩なアクションが用意されている。戦闘では、特定条件を満たすことで「トランス」と呼ばれる変身能力が発動し、レッドの能力が一時的に強化される。また、各地で受注できるクエストや、戦艦釣り、エアロボグランプリといったミニゲームも実装されており、探索と収集のやり込み要素も充実している。
演出面では、キャラクターデザインを結城信輝、OPアニメーションをマッドハウスが担当し、主題歌「それからCODAへ」(歌:三谷朋世/LieN)をはじめとするBGMも高く評価されている。テレビCMは全100種類が制作され、ギネス記録にも認定されたという逸話を持つ。
本作は、2021年に発売された『戦場のフーガ』と世界観を共有しており、時系列的には『戦場のフーガ』の後日譚にあたるとされている。浮遊大陸「シェパルド共和国」を中心に、イヌヒトとネコヒト、そして人間(ハイブリッド)という三種の存在が交錯する壮大なSFファンタジーとして、根強いファンを持つ作品である。
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