『夢をかなえるゾウDS』は、ベストセラー自己啓発本の体験をニンテンドーDSの中に丸ごと落とし込んだシミュレーションです。とあるアパートに居座ることになった関西弁のゾウの神様「ガネーシャ」との、奇妙な同居生活が幕を開ける。ゲームの目的は、画面内のキャラクターを育成することではありません。画面の向こうにいるプレイヤー自身の意識を改革し、現実世界での成功へと導くという、特異な「プレイヤー成長型シミュレーション」として構築されています。
ゲームの基本サイクルは、ガネーシャから与えられる「課題」を現実世界で実行し、その結果を報告するというもの。「靴を磨く」「コンビニで募金する」といった、誰にでもできる些細な行動。しかし、これらの課題を毎日継続して実践することが成功への近道であると説かれます。DSの電源を入れるたびに、歴史上の偉人たちの成功エピソードや独自のユーモアを交えた説法が展開され、怠惰な日常に心地よい刺激を与えるテキスト群。
原作のエピソードを網羅するだけでなく、原作者・水野敬也による書き下ろしのオリジナル課題やストーリーを大幅に追加収録。ガネーシャが披露するネタの数々は、書籍版以上に冴え渡っています。さらに、与えられた課題をクリアしていくと、ゲーム内の自室に置ける家具が増えたり、謎のペット「まりも」と触れ合えるようになったりといった、ささやかな遊び要素も存在。ただの電子書籍の枠を超え、自己啓発の実践をデジタルの力で習慣化させる、実用性の高いツールとして機能します。
水野敬也が執筆し、シリーズ累計で460万部以上を売り上げているベストセラー小説。インドの神様・ガネーシャが、歴史上の偉人たちのエピソードを引き合いに出しながら、成功のための「行動の習慣化」をユーモラスに説き伏せます。小難しいビジネス書の体裁を避け、ダメな主人公と破天荒な神様との掛け合いというエンターテインメントの枠組みに落とし込んだ手法が、幅広い層に受け入れられました。2008年には実写ドラマ化やアニメ化も果たし、出版業界の枠を越えた一大ムーブメントを形成。現在も続編が刊行され続けている、日本の自己啓発エンタメにおける金字塔です。













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