『スカシカシパンマンDS 「しょこたん」こと中川翔子プロデュース』は、タレントの中川翔子さんが考案した脱力系キャラクターが、さらわれた彼女を救うために戦うスカシカシパン・アクション。2009年3月5日にインターチャネルからニンテンドーDSで発売され、本人のこだわりが随所に詰まったシュールかつエネルギッシュな世界観で話題を呼びました。

物語の主人公は、菓子パンの「スカシカシパン」をモチーフにしたヒーロー、スカシカシパンマンです。悪の組織「メカシカシパン軍団」によって、生みの親である「しょこたん」こと中川翔子さんが連れ去られてしまうという衝撃の展開から幕を開けます。プレイヤーはスカシカシパンマンを操作し、彼女を救出するため、独特なセンスに彩られた全5ステージの攻略に挑みます。

メインとなるアクションパートは、オーソドックスな横スクロール形式を採用しています。パンの表面にある「穴」から光線を発射したり、回転攻撃を繰り出したりと、コミカルなアクションで敵をなぎ倒していきます。各ステージの最後には巨大なボスが待ち受けており、ニンテンドーDSのタッチパネルを活かしたミニゲーム形式のバトルが展開されるなど、単なるアクションに留まらないバラエティ豊かな構成が特徴です。

中川翔子さん本人の全面プロデュースということもあり、ファンにはたまらない要素が満載です。ゲーム内のイラストやキャラクターデザインの多くを本人が手掛けているほか、全編にわたって本人の撮り下ろしボイスが収録されています。さらに、当時の彼女のブログで頻繁に使われていた「ギザ」「貪欲」といった独特のフレーズや、彼女が愛する深海生物などのモチーフが随所に散りばめられており、一つの文化的アーカイブとしての側面も持ち合わせています。

おまけ要素として、ゲーム内で集めた「スカシカシポイント」を使用して、本人の未公開画像や音声、さらには直筆の四コマ漫画を閲覧できるコレクションモードも充実しています。菓子パンとのタイアップから始まったキャラクターが、独自のストーリーとアクションを伴って一つのゲームへと昇華された本作は、彼女の多才なクリエイティビティとファンへのサービス精神が高度に融合した一作に仕上げられています。

『スカシカシパンマンDS 「しょこたん」こと中川翔子プロデュース』は、中川翔子さんのブログから誕生したキャラクター「スカシカシパンマン」を原作としています。ローソンでの実際の菓子パン発売やアニメ化など、多角的なメディアミックスが行われた「しょこたんワールド」を象徴するコンテンツです。

スカシカシパン