『リズムでクッキング 〜スイーツパーティーへようこそ♪〜』は、音楽に合わせてタッチペンを弾くことで、極上のスイーツを画面上に作り上げていくリズム&クッキングゲーム。プレイヤーは主人公の「こむぎちゃん」となり、「リズムパート」と「クッキングパート」を交互に行き来しながら、お菓子作りの工程を疑似体験する。女の子の憧れであるパティシエの仕事を、直感的な音ゲーの文法へと落とし込んだ一作。

クッキングパートでは、生地を混ぜたり、焼き上げたりといった実際の調理工程がリズムアクションとして展開される。『プリキュア5、フル・スロットル Go Go!』や『気分上々↑↑』など、人気のアニメソングやJ-POPを含む全30曲のテンポに乗せて、タイミングよく画面をスライドさせる操作が要求される。単なる作業になりがちなお菓子作りの手順が、心地よいビートを刻む軽快なライブステージへと変貌を遂げている。

見事に完成させたスイーツには、140種類以上のアイテムを使った自由なデコレーション要素が待ち受ける。生クリームの配置からフルーツのトッピングまで、自分だけのオリジナルケーキを彩る工程がプレイヤーの創造性を刺激する仕組み。さらに、リズムゲームの成績に応じて手に入るアイテムを利用し、こむぎちゃんのヘアスタイルや衣装の着せ替えを楽しむことも可能。音楽を奏で、料理を作り、キャラクターを着飾るという、ターゲット層の好みを徹底的に詰め込んだ華やかな空間が構築されている。

本作の特筆すべき点は、単なるリズムゲームに留まらず「実用的な料理ツール」としての側面を併せ持っていること。テレビの料理番組などで活躍する人気料理研究家・枝元なほみが監修を務めており、ゲーム内には90種類にも及ぶ本格的なオリジナルレシピカードが収録されている。画面の中でバーチャルに作ったスイーツを、休日に親子で実際にキッチンに立って再現できるという、デジタルの遊びを現実の食卓へと接続する仕掛けが施されている。ゲーム機を家族のコミュニケーションツールへと拡張しようとした、2000年代後半のDS市場特有の実践的なアプローチを確認できる。

枝元なほみの レシピ本・料理本

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