『ガリレオ』は、東野圭吾氏の原作小説およびフジテレビ系大ヒットドラマを題材とした本格推理サスペンスアドベンチャー。2008年10月23日にディースリー・パブリッシャーからニンテンドーDSで発売されました。本作は最高視聴率20%を超えたドラマ版の雰囲気を携帯ゲーム機で再現することを試みており、プレイヤーは新人刑事の「内海薫」となって、天才物理学者「湯川学」と共にオカルトめいた難事件の解明に挑みます。
ゲームの進行は、会話パートで情報を集め、現場捜査パートで怪しい箇所をタッチペンで調べて証拠品を集めるオーソドックスなスタイルです。最大の特徴は、湯川教授による物理実験を模したミニゲームパートです。レーザーを反射させて特定のポイントに当てたり、パズルを解いて仮説を立証したりと、ドラマで見られる「実証」のプロセスを、タッチ操作を用いた直感的なアクションとして体験します。物語はドラマ版から厳選された「燃える(もえる)」「壊死る(くさる)」などの5つのエピソードで構成されています。
しかし、原作ドラマの重厚な雰囲気を期待すると、その簡素な作りに肩透かしを食らいます。主演の福山雅治氏によるボイスは「実に面白い」「さっぱり分からない」といった数種類の決め台詞のみに限定されており、基本は無音のテキスト読み進めとなります。また、開発を「SIMPLEシリーズ」でおなじみのトムキャットシステムが担当しているため、UIや効果音、ミニゲームの挙動が同社の『THE 鑑識官』などに酷似しており、ドラマのゲーム化というよりは「ガリレオの皮を被ったSIMPLEシリーズ」という独特のプレイ感(安っぽさ)が漂っています。
湯川教授が数式を書き殴り、現象の謎を解き明かす知的興奮は、実際に自分の手で科学実験を行うことでより深く理解できる。ドラマに登場するような大掛かりな装置は難しくとも、光の屈折や振り子の運動といった物理法則を視覚的に楽しめるインテリアや、大人の知的好奇心を満たす科学玩具は、部屋を「第十三研究室」へと変える。













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