『イルミスライト ひかりのパズル』は、光の屈折や反射といった物理的な性質を利用してステージ上の仕掛けを解き明かす光誘導パズル。2008年9月18日にインターチャネルからニンテンドーDSで発売され、直感的なタッチ操作と幻想的なビジュアルが融合した知的な遊び心地で注目を集めました。

物語の舞台は、突如として闇に包まれてしまった不思議な世界です。プレイヤーは光の精霊を導く存在となり、各地に点在する「光の源」から放たれる光の束を、鏡やプリズムといったアイテムを駆使してゴールである「光の器」まで届ける任務に挑みます。ステージをクリアするごとに闇が晴れ、本来の美しい景色が取り戻されていく演出が、パズルを解く達成感をより一層高めています。

ゲームの核となるパズル要素には、光の三原色の概念が取り入れられています。赤い光と青い光を重ねて紫色の光を作る、あるいは特定の色のフィルターを通して光を変化させるといった工程が必要になる場面もあり、論理的な思考が求められます。使用できるアイテムには、光を反射させる「鏡」、光を二方向に分ける「プリズム」、特定の色だけを通す「フィルター」などがあり、これらをニンテンドーDSのタッチパネル上で自由に配置・回転させて光の道筋を構築します。

ステージ数は100種類以上に及び、序盤のチュートリアル的な問題から、複数の光を複雑に交差させる高難度のパズルまで、段階的にステップアップできる構成となっています。制限時間や手数の制限がないため、静かなBGMの中でじっくりと思索に耽ることができ、リラクゼーション効果も期待できる内容に仕上げられています。

また、本作には自分でパズルを作成できる「エディットモード」も搭載されています。作成したオリジナルステージはワイヤレス通信機能を使って友達と交換することができ、解き手としての楽しみだけでなく、出題者としての創意工夫も味わえる点が大きな魅力です。光の軌跡が描く美しさと、ひらめきによって道が拓ける快感が心地よく調和した、大人のための知的パズル作品といえます。

『イルミスライト ひかりのパズル』は、インターチャネルが企画・制作した完全オリジナルのパズルゲームです。特定の漫画やアニメなどの原作はありませんが、光という普遍的なモチーフを美しくデジタル化した独自の世界観を持っており、幅広い層が楽しめる知育・教養的な側面も備えています。

イルミスライト ひかりのパズル