『街ingメーカーDS』は、タッチペンを使った直感的な操作で、住民と対話しながら理想の都市を作り上げる街づくりシミュレーションゲーム。2008年07月24日にディースリー・パブリッシャーからニンテンドーDSで発売されました。また、その同年11月27日には、オリジナルの建物や住民をドット絵で作成し、ワイヤレス通信で本編へ転送できる連動ツール『SIMPLE DSシリーズ Vol.45 THE 街の育成キット 〜街ingメーカーDS対応〜』も発売されています。本作は、PS2で好評を博した「街ingメーカー」シリーズのコンセプトを携帯機向けに最適化したもので、いつでもどこでも手軽に都市開発プロデューサーとしての業務を楽しめる作品です。
ゲームプレイは、何もない平地にタッチペンで線を引くように道路を敷設し、スタンプを押す感覚で建物を配置していく極めて直感的なシステムを採用しています。シリーズの特徴である「現場主義」は健在で、プレイヤーは街の住人たちと直接会話をすることで親密度を高めていきます。親しくなった住民からは新たな知人を紹介してもらえるため、人脈を広げることがそのまま街の人口増加や発展へと繋がる「わらしべ長者」的な面白さがあります。また、時間の経過とともに朝から夜へと景色が変化し、住民たちの生活サイクルもリアルタイムで描写されます。
本作の独自性は、携帯機でありながら「実名テナント」の要素をしっかりと継承している点です。吉野家、TSUTAYA、CoCo壱番屋など、実在する企業の店舗を街に誘致することができ、小さな画面の中にリアリティのある風景を作り出すことができます。さらに、街の発展に伴って入手できる装飾オブジェクト(街路樹やベンチなど)を使って景観をカスタマイズする箱庭的な楽しさも強化されており、自分だけのミニチュアタウンを掌の中で愛でるような没入感を味わえます。
本作は、複雑なパラメータ管理よりも「配置する楽しさ」や「住民との触れ合い」に重点を置いた、子供から大人まで楽しめる街づくりゲームです。DSというハードの特性を活かし、地図を描くような感覚で都市計画を行える点が評価されました。道路や建物がどのように配置されると街が機能的になるのか、その仕組みに興味を持った方は、都市の構造を分かりやすく解説した書籍や、精巧なストラクチャーモデルに触れることで、創造力をより刺激することができます。













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