『KORG DS-10』は、世界的な電子楽器メーカー「コルグ」が1978年に発売したアナログ・シンセサイザーの名機「MS-10」を、ニンテンドーDS上で忠実に再現した音楽制作ソフトウェア。2008年07月24日にAQインタラクティブからニンテンドーDSで発売されました。その後、2009年09月17日には、ニンテンドーDSiの性能を活かして同時発音数やトラック数を倍増させた機能拡張版『KORG DS-10 PLUS』が発売されています。単なるゲームではなく、プロのミュージシャンも認める本格的な音作りが可能な「楽器」として設計されており、手のひらサイズのスタジオで直感的なトラックメイクを行えます。
ゲームプレイ(音楽制作)は、2台のアナログ・シンセ・シミュレーター、4パートのドラム・マシン、そして6トラックのシーケンサーを使用して行います。最大の特徴は、タッチスクリーンを利用したインターフェースです。画面上のツマミを回して音色を調整したり、鍵盤を弾いたりすることはもちろん、パッチパネルにケーブルを繋いで信号の流れを変える「パッチング」作業までタッチペン一本で行えます。また、KAOSS PAD(カオスパッド)のように画面を指でなぞって直感的にフレーズを入力・演奏するモードも搭載されており、音楽理論に詳しくないユーザーでも感覚的に音を操ることが可能です。
本作は、携帯ゲーム機のソフトでありながら、アナログシンセサイザー特有の太く厚みのあるサウンドを実現しています。作成した楽曲データは保存できるほか、ワイヤレス通信機能を使用することで最大8台を同期させた同時演奏(セッション)や、データの交換が可能です。『PLUS』では、DSi(または3DS)で使用した場合に限り、シンセサイザーが4台、ドラムマシンが8パート、シーケンサーが12トラックへと拡張される「Dual Mode」が実装され、より複雑でリッチな楽曲制作に対応しています。
本作のモデルとなった「KORG MS-10」は、その自由度の高さと独特のサウンドでテクノや電子音楽の歴史に名を残す名機です。ゲームを通じてシンセサイザーの仕組みや音作りの奥深さに興味を持った方は、シンセサイザーの基礎知識を解説した書籍や、コルグの歴史を網羅したムック本などを読むことで、電子楽器が持つ無限の可能性をより深く理解することができます。
シンセサイザーの教科書 (関連書籍)













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