『国盗り頭脳バトル 信長の野望』は、2008年6月26日にコーエー(現・コーエーテクモゲームス)からニンテンドーDS用として発売された、戦国時代をテーマにした対戦型ボードストラテジーゲームです。従来の『信長の野望』シリーズに見られる内政・外交・長期政略といった要素を大幅に簡略化し、「短時間で決着がつく駆け引き」に特化した設計が特徴です。

プレイヤーは織田信長、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗などの大名から1人を選び、配下の武将を編成して日本地図上のマス(領地)を奪い合います。武将には「足軽」「騎馬」「鉄砲」の3兵科があり、三すくみの相性や戦力値、戦闘中に発動する「特技」、ターン開始時に効果を発揮する「切り札」などの要素を駆使して戦います。武将ごとに設定された「知行」(コスト)を合計上限内に収める編成は、カードゲームのデッキ構築にも似た戦略性を生みます。

ゲームは「命令フェイズ」と「進軍フェイズ」で進行し、マスを占領して石高を増やし、収入や戦力強化に繋げます。6ターンごとに開かれる「評定」では、戦力増強、城の防御強化、同盟締結などが可能。切り札は全26種類あり、一発逆転のチャンスを作る重要な要素です。シナリオモードでは「織田編」「武田編」「上杉編」「伊達編」の4本を収録し、史実をアレンジした物語が展開されます。

通信機能も充実しており、ダウンロードプレイ・ワイヤレス通信・Wi-Fiコネクションで最大4人までの対戦が可能。武将は経験値で成長し、新たな武将を獲得して次回以降の編成に加えることができます。