『幻霧ノ塔ト剣ノ掟』は、2008年5月22日にサクセスより発売されたニンテンドーDS用の3DダンジョンRPGです。『ウィザードリィ』系の古典的なゲームデザインを踏襲しつつ、独自の「誓約」や「属性忠誠」などの要素を加えた、硬派かつ実験的な作品です。

プレイヤーは、裏切りの宮廷魔術師ティルフィングを追って「幻霧ノ塔」に挑む冒険者となり、最大4人のパーティを編成して塔の深部を目指します。ゲーム開始時にキャラクターを作成し、種族・基本技能(職業)・属性(秩序・中立・混沌)を選択。最大20人まで登録可能で、パーティ構成は自由に変更できます。

戦闘はターン制コマンドバトルで、武器には「近・中・遠」の射程概念があり、位置取りや装備選択が戦術に影響します。経験値を得るだけではレベルアップせず、ギルドで経験値を消費して能力成長や呪文習得を行う必要があります。また、各職業には「誓約」が設定されており、レベルアップ時に選択した誓約を破ると不名誉ポイントが蓄積し、成長にペナルティが発生します。

ゲームは「アレンジVer」と「オリジナルVer」の2モードを搭載。アレンジはDS向けに調整されたグラフィックとサウンド、オリジナルはワイヤーフレーム表示とFM音源風BGMで構成され、80年代のPCゲームのような雰囲気を再現しています。