『機動戦士ガンダム00』は、2008年3月27日にバンダイナムコゲームスからニンテンドーDS向けに発売された3Dアクションゲームで、開発はベックが担当しました。TVアニメ『機動戦士ガンダム00』ファーストシーズンをベースに、プレイヤーがソレスタルビーイングの一員として各勢力に武力介入していく構成となっています。

ゲームはミッション選択型で、ユニオン・人革連・AEUの三大勢力に対して、戦況に応じた任務を遂行していきます。ミッションには制限日数が設定されており、プレイヤーの選択によって世界情勢が変化し、最終的なエンディングが分岐するマルチエンディング構成が採用されています。エンディングは7種類存在し、勢力バランスや特定ミッションの成否によって分岐条件が変化します。

操作可能な機体は、ガンダムエクシア、デュナメス、キュリオス、ヴァーチェの4機に加え、条件を満たすことでナドレや色違いのエクシアも使用可能になります。各機体には射撃・格闘・防御・機動のステータスが設定されており、たとえばエクシアは格闘特化、デュナメスは射撃特化、キュリオスは変形による機動力が特徴です。戦闘中はチャージショットやチャージアタック、テンションゲージを用いた「覚醒」などのアクションが可能で、覚醒には2段階あり、最終段階では無敵化と必殺技が発動します。

また、戦術支援システムも搭載されており、スメラギやハロ、沙慈&ルイスなどの支援キャラクターを選択することで、出撃時のHP回復やダメージ軽減、テンション上昇率の強化などの効果が得られます。さらに、ゲーム内には『GUNPLA Navi』というガンプラ制作ガイドが収録されており、実際の模型写真を用いた塗装・組み立ての解説が閲覧可能です。

演出面では、上下2画面を活かしたカットインやキャラクター演出が挿入され、アニメの名場面を再現する演出も盛り込まれています。ただし、ストーリーボリュームや機体数の少なさ、周回要素の欠如などが指摘されることもあり、アクション性よりも原作再現と世界観体験に重きを置いた設計となっています。