『ぷちえゔぁ ~EVANGELION@SCHOOL~』は、2008年にニンテンドーDSで発売されたミニゲーム集形式のキャラクターゲームです。『新世紀エヴァンゲリオン』の公式スピンオフとして展開された「ぷちえゔぁ」シリーズを原作に、エヴァのキャラクターたちがデフォルメされた姿で学園生活を繰り広げる、ほんわかとした世界観が特徴です。原作のシリアスな雰囲気とは一線を画し、ギャグと日常を中心に構成された本作は、シリーズの新たな一面を見せる試みとして登場しました。

ゲームは4月から翌年3月までの1年間を舞台に、各月に4話ずつ用意されたステージでミニゲームをプレイしていきます。ミニゲームは「タッチアドベンチャー」「タッチアクション」「タッチパズル」など多岐にわたり、すべてタッチペン操作で進行します。各ステージには簡単なストーリーが付属し、シンジやアスカ、綾波三姉妹などのキャラクターが登場してドタバタ劇を繰り広げます。ステージクリア時には「おたから」と呼ばれるアイテムが手に入り、コレクション要素として楽しめます。

ただし、ゲームとしての完成度には課題があり、ミニゲームの内容は低年齢層向けのFlashゲームレベルと評されることもあります。ボイス演出も「あっ」「うん」などの短い音声に留まり、キャラクターの感情やセリフとの整合性に欠ける場面が多く見受けられます。また、ゲーム内での世界観説明がほとんどなく、原作を知らないプレイヤーにはやや不親切な設計となっています。それでも、キャラクターの可愛らしさや、学園エヴァの雰囲気を味わえる点では、ファンアイテムとしての価値を持っています。

ニンテンドーDSのタッチ操作と2画面を活かした本作は、エヴァンゲリオンの新たな魅力を引き出すスピンオフ作品として、独自の立ち位置を築いています。原作の重厚な物語とは異なる、軽やかでユーモラスな世界観を楽しみたいファンにとっては、記憶に残る一本となるでしょう。

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