『DUEL LOVE 恋する乙女は勝利の女神』は、2008年にニンテンドーDSで発売された“セコンド系恋愛アドベンチャー”ゲームです。乙女ゲームとしては珍しく、格闘技に挑む男子高校生たちをサポートする立場から物語が展開される本作は、DSオリジナルタイトルとして登場し、当時の乙女ゲーム市場に新風を吹き込みました。発売に合わせて漫画、小説、ドラマCDなど多彩なメディア展開も行われ、ファン層を広げる一因となりました。

プレイヤーは主人公の女子高生として、転校先の桂桜学園で秘密裏に行われる格闘技大会「B-1」に参加する男子生徒たちと関わっていきます。物語はアドベンチャーパートとミニゲームで構成されており、選手の治療や汗拭きなどのサポートを通じて親密度を高めていきます。タッチペン操作やマイク機能を活かした演出は、DSならではの体験を生み出しており、特に“ヘブン状態”と呼ばれる演出は、虹色の背景と恍惚の表情で話題を呼びました。

登場する攻略対象は、ボクシングや柔道などの格闘技に打ち込む個性豊かな男子生徒たち。冷静沈着なエース・結城仁、ムードメーカーの朝倉勇馬、無口な秀才・長尾信一郎、セレブな紳士・竜造寺景、あどけなさと腹黒さを併せ持つ立花智彦など、魅力的なキャラクターが揃っています。彼らとの交流を通じて、学園生活と格闘技の両面を描く物語は、恋愛と友情、成長のドラマを織り交ぜた構成となっています。

ニンテンドーDSの機能を最大限に活かした本作は、乙女ゲームとしての新たな可能性を示す作品です。アドベンチャーとミニゲームの融合、そして“セコンド”という立場から描かれる恋愛模様は、従来の乙女ゲームとは一線を画す体験を提供してくれます。現在では“ヘブン状態”の演出がインターネット上で話題となり、乙女ゲームファン以外からも注目を集めた異色作として語り継がれています。

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