『おおきく振りかぶって ホントのエースになれるかも』は、ひぐちアサ氏による人気野球漫画を題材に、気弱な投手・三橋廉の視点で野球部生活を体験するシミュレーションゲーム。2007年12月13日にマーベラスエンターテイメントからニンテンドーDSで発売されました。物語の舞台は、新設されたばかりの西浦高校野球部。プレイヤーは主人公の三橋となり、キャッチャーの阿部隆也をはじめとする個性的なチームメイトたちと共に、夏の甲子園予選突破を目指して練習と試合の日々を送ります。
ゲームプレイは、平日は練習や学校生活を通じてチームメイトとの「信頼度」を高め、日曜日の練習試合や大会での勝利を目指すサイクルで進行します。練習パートでは「視覚トレーニング」や「球拾い」といった原作にも登場するユニークなトレーニングがミニゲームとして再現されており、これらをこなすことでチーム全体の能力(守備力や打撃力)が向上します。また、アドベンチャーパートでは仲間との会話によって信頼関係を築くことが重要で、この信頼度が試合中の連携プレーやバッテリーの呼吸に直結するシステムを採用しています。
本作の独自性は、主人公である三橋の視点だけでなく、特定の条件を満たすことで他の部員の視点から物語を楽しめる「シークエンスモード」を搭載している点です。これにより、三橋からは見えていなかった仲間の本音や、原作では描かれなかった舞台裏のエピソードを補完することができます。繊細な心理描写と理論的な野球が魅力の原作を尊重しつつ、プレイヤーの行動次第でチームの結束力が変化する、キャラクター重視の野球部生活を楽しめる一作です。
原作漫画『おおきく振りかぶって』は、従来のスポ根漫画とは一線を画す、スポーツ心理学や科学的なトレーニング理論を取り入れた作品として高く評価されています。ゲームで描かれた繊細な心理戦や、バッテリーの成長過程に興味を持った方は、長期連載が続く原作コミックを読むことで、西浦高校野球部のさらなる進化と激闘の歴史を深く知ることができます。













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