『はねるのトびらDS 短縮鉄道の夜』は、2007年にニンテンドーDSで発売された短縮語攻略ゲームです。フジテレビ系列で放送されていた人気バラエティ番組『はねるのトびら』の名物コーナー「短縮鉄道の夜」を題材に、番組の雰囲気をそのままゲームに落とし込んだ作品として登場しました。発売当時は、同番組のWii版『ギリギリッス』と同時展開され、バラエティ番組のゲーム化として注目を集めました。

プレイヤーは最大5人まで参加可能で、DS本体を順番に回しながら短縮語の元の言葉を答えていきます。マイクを使った音声認識モードでは、DSに向かって発音することで解答を入力する仕組みとなっており、番組さながらのテンポと緊張感が再現されています。タッチモードでは、正解語に含まれる文字を選ぶ形式で、より静かに遊ぶことが可能です。正解すれば次のプレイヤーへ、不正解が2回続くと罰ゲームというルールも番組通りで、冷却ガスによる演出も健在です。

ただし、ゲームとしてのボリュームは非常に少なく、収録されている短縮語の種類も限られているため、繰り返しプレイすると同じ問題が頻出する傾向があります。また、音声認識の精度やセーブ時間の長さなど、操作面での不満も多く、番組の再現度は高いものの、ゲーム性には課題が残る内容となっています。とはいえ、番組の雰囲気やBGM、キャラクターのデフォルメ表現など、ファンにとっては懐かしさを味わえる一作です。

ニンテンドーDSならではの音声認識機能とタッチ操作を活かした本作は、パーティーゲームとしての側面を持ちつつも、番組ファン向けの記念的なタイトルといえるでしょう。現在では番組のレギュラー放送も終了しているため、当時の空気を味わえる貴重な作品です。

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