『バーテンダーDS』は、2007年9月27日にエレクトロニック・アーツから発売されたニンテンドーDS対応のカクテルアドベンチャーゲーム。城アラキ原作、長友健篩作画による人気漫画『バーテンダー』およびそのテレビアニメ版を題材に、主人公・佐々倉溜(ささくらりゅう)となって、バー「イーデンホール」を訪れる客たちに「魂の一杯」を振る舞うシミュレーション作品となっています。

プレイヤーは、悩みや疲労を抱えて来店する客の話に耳を傾け、その時の彼らに最も相応しいカクテルを選んで提供します。カクテル作りはタッチペンをフル活用したミニゲーム形式で行われ、氷をピックで丸く削る、メジャーカップで酒を量る、シェイカーを振る、ステアするといったバーテンダーの所作を直感的に体験できます。作ったカクテルに対する客の反応や会話によって物語が分岐し、彼らの心を解きほぐしていく過程が描かれます。

ゲーム本編に加え、実用的なデータベース機能「カクテル手帳」も充実しています。スタンダードなものから通好みのものまで約1000種類のレシピが収録されており、ベースとなる酒や味わいから検索することが可能です。さらに、カクテルにまつわる逸話や用語集、クイズモードなども搭載されており、楽しみながらお酒の知識を深めることができます。

銀座のバーのカウンターに立つ緊張感と、客をもてなす喜び。静かなピアノのBGMに包まれながら、大人の癒やしの時間を手のひらの中で味わえる一作です。

『バーテンダーDS』は、城アラキ(原作)、長友健篩(作画)による漫画『バーテンダー』を原作としています。「神のグラス」を作ると言われる天才バーテンダー・佐々倉溜が、バーを訪れる客たちの人生の悩みや悲しみを、一杯のカクテルを通じて癒やしていくヒューマンドラマです。2006年にはテレビアニメ化、2011年と2024年にはテレビドラマ化および新作アニメ化も行われています。

原作:バーテンダー