『ちゅ〜かな雀士てんほー牌娘 Remix』は、2007年6月28日にジャレコよりPlayStation PortableおよびニンテンドーDS向けに発売された美少女対戦麻雀ゲーム。本作は、明治時代の日本を舞台に、中国からやってきた美少女「鈴 鈴鈴(リン・リンリン)」が変身ヒロイン「てんほー牌娘」となり、妖怪「白面金毛九尾の狐」の復活を阻止するために麻雀バトルを繰り広げる、イカサマありのドタバタコメディアドベンチャー作品です。2004年にPlayStation 2で発売された同名タイトルに新規要素を追加し、携帯機向けに最適化した移植版となります。

ゲームシステムは一般的な麻雀とは異なり、点数ではなく「体力(耐久力)」を奪い合う格闘ゲームのような形式が採用されています。プレイヤーは配牌交換や積み込みといった強烈な「イカサマ技」を駆使して和了し、その翻数に応じたダメージを敵に与えてKOすることを目指します。対局中にはキャラクターたちがフルボイスで賑やかに喋りまくり、カットイン演出とともに繰り出される必殺技の数々が、卓上の戦いを熱く盛り上げます。

本作には、対戦相手に勝利した後に楽しめるご褒美要素「お探しモード」が搭載されています。爆発で服がボロボロになった対戦相手の体から、封印の石「殺生石」を探し出すという名目で、PSP版ではカーソル操作、DS版ではタッチペン操作を使って画面内の怪しい箇所を調べることができます。『アイドル雀士スーチーパイ』シリーズのスタッフと、園田健一氏によるキャラクターデザインが織りなす、明るく楽しくちょっぴりセクシーな世界観が魅力の一作です。

原作となる『ちゅ〜かな雀士てんほー牌娘』は、2004年にジェネックスよりPlayStation 2用ソフトとして発売された対戦麻雀ゲームです。『アイドル雀士スーチーパイ』シリーズの流れを汲む精神的続編として制作され、同シリーズでお馴染みの園田健一氏がキャラクターデザインを担当しています。麻雀のルールを無視したイカサマ技の応酬や、脱衣要素を含むコミカルな演出など、スーチーパイの遺伝子を色濃く受け継いだ家庭用オリジナル作品となっています。

ちゅ〜かな雀士てんほー牌娘