『みずいろブラッド』は、2007年にニンテンドーDSで発売された、異色の学園ラブコメディ風ミニゲーム集です。主人公は、毒舌で元気な球形ロボット「みずいろちゃん」。彼女が「ブラッド学園」に入学し、個性豊かな仲間たちと繰り広げる一年間のドタバタ青春劇が、40種類以上のミニゲームとともに展開されます。見た目はポップながら、ブラックユーモアとパロディが満載の世界観は、プレイヤーに強烈な印象を残します。

ゲームは「おはなしモード」を中心に進行し、各月ごとにエピソードが用意されています。ストーリーの前後に挿入されるミニゲームでは、文字入力やリズムタッチ、アクション操作など、DSならではの直感的な遊びが楽しめます。特に文字入力の認識精度は高く、殴り書きでもしっかり判定されるため、テンポよく進行します。ミニゲームの成績に応じてメダルが授与され、月ごとの成果によって「おかあさん」からのご褒美がもらえるなど、やり込み要素も充実しています。

物語は、みずいろちゃんの恋模様を軸に、加藤くんやラブネリ、くろはらくんといった仲間たちとの関係が描かれます。ギャグとバイオレンスが交錯する展開の中で、プレイヤーは笑いながらも、時に切なさを感じるエピソードに引き込まれていきます。終盤には驚きの展開が待ち受けており、短いプレイ時間ながらも感情を揺さぶるストーリーが展開されます。俳句やドット絵の交換など、すれちがい通信による遊びも用意されており、創作要素も楽しめます。

対応機種はニンテンドーDSのみで、タッチペン操作や音声読み上げなど、ハードの特性を最大限に活かした設計が光ります。「太鼓の達人」のキャラクターがカメオ出演するなど、ナムコ作品との繋がりも見られ、UGSFシリーズの一角としても位置づけられる本作は、ジャンルの枠を超えた異彩を放つ作品です。

みずいろブラッドフィギュアをAmazonで今すぐチェック