『真・三國無双DS ファイターズバトル』は、2007年4月5日にコーエーから発売されたニンテンドーDS専用のタクティカルアクションゲームで、シリーズ初のDS向けタイトルです。

本作は、従来の『無双』シリーズとは異なり、「武将カード」を使ったデッキ構築とリアルタイムアクションを融合させた対戦型バトルゲームです。プレイヤーはオリジナルキャラクター「朱雀」「青龍」「玄武」のいずれかを選び、11ステージにわたる中国大陸の覇権争いに挑みます。三国志の有名武将たちはプレイアブルではなく、カードとして登場し、デッキに組み込むことで戦闘中に召喚・支援が可能です。

戦闘は「本陣制圧型」で、敵より先に相手の本陣を落とすことが勝利条件。「お邪魔スロット」や「ルート選択」などのギミックが導入され、レース感覚の駆け引きが展開されます。カードは100種類以上あり、赤・青・金のレアリティが存在。使用することで成長し、戦術の幅が広がります。DSワイヤレス通信による最大3人までの対戦プレイにも対応しており、友人との対戦でカードを集める楽しさもあります。

ただし、プレイヤーキャラが三国志と無関係の3人に限定されている点や、無双武将の多くがモブ扱いで登場しない点、戦闘の単調さなどが批判され、評価は分かれました。一部では「なぜ三國無双を名乗るのか」との指摘もあり、シリーズファンからは異色作として扱われています。