『ブレイブストーリー ボクのキオクとネガイ』は、2006年にニンテンドーDS専用ソフトとして登場した幻界ファンタジーアドベンチャーです。宮部みゆき原作の小説と劇場版アニメをベースに、ゲームオリジナルの主人公が“幻界(ヴィジョン)”を旅する物語が展開されます。映画公開と同時期に発売され、原作・映像・ゲームの三位一体で世界観を広げる試みが話題となりました。
プレイヤーは母親の死をきっかけに記憶を失った18歳の青年として、幻界へと足を踏み入れます。旅の途中で映画の主人公ワタルやライバルのミツルと出会い、どちらをパートナーに選ぶかで物語が分岐します。選択によって展開が変化し、最終的に叶える願いによってエンディングも異なる構成となっています。ゲーム冒頭に散らばった“本のページ”を集めることで、記憶の断片がつながり、物語の核心に迫る仕掛けも用意されています。
DSのタッチペンやマイクを活用した謎解きが随所に盛り込まれており、プレイヤーは幻界の各地を探索しながら試練に挑みます。移動はタッチした場所に向かって進む簡単操作で、直感的なプレイが可能です。背景には映画のシーンが使用されており、視覚的な臨場感も高く、原作の雰囲気を損なうことなくゲーム体験に昇華されています。音楽も幻想的な旋律で統一され、物語の切なさを際立たせます。
ニンテンドーDS専用タイトルとして、2画面表示と直感操作を活かした設計が施されています。原作のテーマである「願い」と「記憶」を軸に、プレイヤー自身が選択と行動を通じて物語を紡ぐ構成は、アドベンチャーゲームとしての完成度を高めています。原作ファンはもちろん、物語性を重視するプレイヤーにも響く一本です。
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