『ラグナロク 〜光と闇の皇女〜』は、世界中に多くのファンを持つPC向けのオンラインゲーム『ラグナロクオンライン』の設定を受け継いだ、PlayStation Portable専用のタクティカル・シミュレーションRPGです。原作となるオンラインゲームが多人数で遊ぶ形式であるのに対し、本作は一人のプレイヤーが物語を主導し、戦略を立てて戦う1人プレイ専用の作品として構成されています。舞台は「アドニア大陸」という戦乱の地で、プレイヤーは「グランツ連合公国」「ブランシャルド帝国」「連合軍」という3つの対立勢力のいずれかに加担し、勝利を目指して部隊を指揮します。
操作の基本は、斜め上からの視点でマップを見下ろし、グリッド(マス目)で区切られたフィールド上でキャラクターを動かす仕組みです。本作の戦いには「高低差」の概念が取り入れられており、高い場所にいる方が攻撃を当てやすくなったり、ダメージ量が増えたりするなどの有利な状況が発生します。行動順は「WT(ウェイト)」と呼ばれる数値で管理されています。これは各キャラクターの素早さや装備している武器の重さから計算される待ち時間であり、時間の経過とともに次に動けるユニットが決まるシステムです。
独自の機能として、歴史の流れを系統樹のように確認できる「T.O.B.(タクティカル・オプティマイズド・ブランチ)」が導入されています。これはプレイヤーが過去の分岐点へと遡り、一度選んだ勢力とは別の道を選び直すことを可能にする機能です。どの勢力を助け、誰と共に歩むかによって物語は複雑に枝分かれし、合計14種類の結末へと繋がっていきます。
原作となるオンラインゲーム版および原案の韓国漫画『RAGNAROK』の世界は、主神オーディンやロキといった北欧神話を下地として構成されています。「ラグナロク(終末)」という言葉の通り、神々と巨人の対立、そして避けられない世界の崩壊と再生というテーマは、物語の中で重要な役割を果たしています。ゲーム内で語られる各陣営の信念や対立の理由を読み解くにあたり、これら神話的な概念や運命論を体系的に整理しておくことは、プレイヤーが下すべき選択の重要性を理解する上での強力な手助けとなります。
図説 北欧神話事典:物語の核心にある終末論と神々の対立構造を整理するための資料













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