外界から遮断された閉鎖空間で、疑心暗鬼と死の恐怖が交錯する「シリアルキラーゲーム」を勝ち抜くクローズドサークルサスペンス『次の犠牲者をオシラセシマス』シリーズ。2011年から2012年にかけてBoost Onより全3巻構成でPlayStation Portable向けに発売された本作は、一つの凄惨な連続殺人事件を異なる視点、異なる展開で追いかける連作アドベンチャーです。各巻ごとに主人公とヒロインが入れ替わり、同じ事件でありながら巻ごとに全く異なるストーリーが展開される多角的なシナリオ構造を持っています。

物語の軸となる「シリアルキラーゲーム」は、プレイヤーの中に潜む殺人鬼を当てるパーティーゲーム『汝は人狼なりや?』に類する複雑なルールをベースに構築。ゲーム自体はオーソドックスなテキスト選択型アドベンチャーとして進行し、メッセージを読み進めながら提示される選択肢によって生死が分かれます。システム上の特徴として「自由行動」パートがあり、各キャラクターのもとを訪れてキーワードに関する情報を収集。最低限の証言を集めれば進行可能ですが、プレイヤーの立ち回り次第でエンディングが分岐するため、慎重な情報収集が生存の鍵を握ります。

作中での「殺人鬼の指名」といった重要な局面は、プレイヤーの自由入力ではなく、物語の流れに沿って提示されるリストから選択する形式を採用。評価の実態としては、vanilla氏のスタイリッシュなキャラクターデザインと、14人の少年少女が織りなす極限状態の群像劇が高い緊張感を生んでいます。一方で、殺人ルールそのものは複雑ですが、ゲームプレイ自体は読み進める比重が大きく、純粋な論理パズルというよりは「運命の選択」を繰り返すドラマ性を重視した作り。全3巻を揃えることで、事件の裏に隠された真実と、各キャラクターが抱える深い因縁が立体的に浮き彫りになる構成です。

本作はゲームブランド「テクスト。」の主要スタッフが手掛けたオリジナルタイトルです。物語の根底にあるのは「信頼していた仲間が殺人鬼かもしれない」という究極の不信感。作中のシリアルキラーゲームが示す通り、人間の善性と悪性が剥き出しになる過程を、大槻涼樹氏の鋭いシナリオとvanilla氏の美麗なビジュアルが際立たせています。単なるデスゲームものに留まらず、14人それぞれの背景や感情が交錯する人間ドラマとしての完成度が、多くの熱狂的なファンを生んだ理由です。

『次の犠牲者をオシラセシマス』で描かれるような、論理的な推論と疑心暗鬼が交錯するスリリングな体験を、現実でも体感してみませんか。作中のゲームルールの基盤となった「人狼ゲーム」のカードセットや、閉鎖空間での心理戦をテーマにした傑作ミステリー小説は、プレイ後の考察を深める最高の相棒となります。思考の裏をかく快感や、正体を隠した相手との駆け引きの技術を養うアイテムを揃え、物語の世界観を実生活でも楽しんでみてください。

心理戦を楽しむカードゲーム・ミステリー作品

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