『異夢迷都(イム・メイト):果てなき螺旋』は、近未来の東洋都市「新都」を舞台に、探偵と祓魔師という異なる立場の2人の主人公が、都市に潜む闇と対峙するターン制RPGです。2023年3月10日にPrime Matterより発売され、対応機種はNintendo Switch、PlayStation 4・5、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)と幅広く展開されています。

ジャンルはメーカー公称で「ターンベースRPG」。プレイヤーは、表の世界で情報を集める私立探偵「何某(ドゥ)」と、裏の世界で悪しき存在と戦う祓魔師「鍾馗(ショウキ)」の2人を操作し、都市に発生する「裂け目」や「凶渦」と呼ばれる異空間の謎を解き明かしていきます。物語は章仕立てで進行し、調査と戦闘を交互に繰り返す構成となっており、プレイヤーの選択や行動によって展開が変化するマルチエンディング仕様です。

戦闘はオーソドックスなターン制ながら、チーム全体で体力を共有するシステムや、スキルのリキャスト制、装備マトリクス、デュアルタレントといった独自の要素が加わり、戦略性の高いバトルが楽しめます。また、カードゲーム風の「マインドブレイク」システムでは、相手の心理を突いて情報を引き出す駆け引きも求められます。

舞台となる「新都」は、旧上海を思わせるレトロな街並みにサイバーパンク的な要素が融合した独特の世界観で、九龍城砦を彷彿とさせるロケーションや、アンドロイド「良人(リャンレン)」が人間社会に溶け込む設定など、ビジュアル面でも強い個性を放っています。物語は、貧富の格差や社会の腐敗といったテーマを背景に、利害の一致で集まった“はみ出し者”たちが都市の真実に迫る群像劇として描かれます。